入学試験は、子どもの適性検査と
事前の親子面接を行います

入試問題

問題作成に当たっては、内容や難易度が幼稚園の指導領域から大きくはずれることがないように考慮しています。「ことば」「人間関係」「数量・図形」「環境・自然」「絵画」「健康」の6領域で行います。

その時点で多くのことを知っているより、自分で考えて操作して判断して、自分なりの根拠を持って答えることを大切にしています。ですから、たとえ正解ではなくても、その根拠が言えたら部分点を与えるなどの配慮をしている試問が多いです。
見るもの聞くものに興味関心を持ち、探求心を持つこと、これが将来伸びていく要素だと考えています。
ただ、6歳児としての生活習慣やしつけ(あいさつ・片付け・友だちとの関わりなど)はきちんとできていて欲しいものです。

過去の試問からその一端をご紹介しましょう。

ことば
ことばの試問では、きちんと文章で話せることが大切です。
例えば、芽が出ていて二人が喜んでいる絵を見て、
「花の芽が出ているので、二人が喜んでいますね。」と説明します。絵のようすを文にして話すのだと理解してもらいます。そして、女の子が石につまずいて泣いている絵を見せて、「では、この絵はどうですか。」と尋ねます。
「女の子が石につまずいて、泣いています。」と絵の状況説明が詳しくできるかどうかを見ます。さらに、「ではこの後、女の子はどうしたと思いますか。」と問いかけます。これには正解というものはないので、「○○に話しました。」「先生に傷を治してもらいました。」など、その後の様子を話せればいいですね。このとき、無言だったり単語だけの表現だと減点になります。
環境・自然
環境・自然の設問では、とにかく手にとってやってみること。
例えば、いろんな球を積み木に当てて倒す実験をします。
このとき、どの球を使えば積み木が多く倒せるかを予想させます。
これには球の重さも関係しますから、示されたいろんな球を手にとって重さを確かめてから答えることが必要です。反射的に即答するのでなく、考えている様子・確かめようとする姿勢に点数を与えられますので、実際に試してみて予想が外れた場合でもそのことは点数には関係ありません。

保護者の方へ

いろいろなことに正解のみを求めようとしないで、たとえ間違っていても、「あなたはそんな風に考えたんだね。どうしてそう思ったの?」「なるほど、よく考えたね。」と、いったんはお子さんの考えを認めて、自分なりに考えたことをほめてあげるようにするといいと思います。

もちろん、間違った判断に対しては、「お母さんはこう思うよ。」と、後でアドバイスしてあげることも必要でしょうが。
また、自分の思いを端的にお話できなくても、聞いている大人が、お子さんの言いたいことを理解してあげようとして聞くことも大切だと思います。そして、最後までお話を聞いてあげてから、「あなたの言いたかったのはこういうことかな?」と考えをまとめてあげると、「そんな風に言えばよかったのか。」と、一つひとつが学びの場になることでしょう。

時間に追われていると、ついついお家の方がしてしまった方が早くできるしきちんとできることが多いでしょう。でも、それでは、お子さんの「できるようになりたい」という向上心をつぶしてしまい、「できばえがいいことが大切」と、努力よりも結果を重んじる子どもになってしまいます。 自分でしようとする気もちや、下手でもいいから自分でできるようになったことを認めて喜んであげてください。小さな目当てを作って、「できた!」という喜びを感じながらステップアップしていきましょう。

できないことがあっても、「大丈夫よ。あなたならきっとできるようになるよ」と励ましてあげましょう。間違っても、「こんなことじゃあ試験に合格しないよ」等とはおっしゃらないように。小学校受験の合格は人生の最終目標ではないはずです。お子さんを追い込むことのないようにしてあげてください。