校長室の窓から

「プログラミング体験教室」始まる

土曜日の午後、学校に続々と子どもたちがやってきます。

少数ですが、同伴の保護者の姿も見られます。

子どもたちは、校内にある2つの広い部屋(会議室と多目的教室)に分かれて向かいます。

プログラミング体験教室の始まりです。

去年、4年生を対象に実施したときには、約80名の参加がありました。

今回は、幼稚園から中学校1年生までを対象に呼びかけたところ、小学生だけで350人以上、全体ではおよそ400名の参加申し込みがありました。

2部屋ずつに分かれて実施しますが、年末まで8回に分けて実施することになっています。

 

体験教室の始まりは、短い映像の鑑賞から始まります。

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      体験教室の様子

 

映像には、ロケットで火星に投入されたロボットが、自律的な動きで、障害物を避けながら移動し、調査をする様子が映し出されています。

このロボットの動きが、体験するロボットプログラミングのイメージと繋がります。

子どもたちは、二人一組になり、タブレットとロボットが与えられています。

タブレットに入力したプログラムに従って、ロボットは動くようになっています。

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   ロボットの動きを試します

 

はじめに、基本的な条件設定の方法を学び、机上でロボットを動かしてみます。

子どもたちは、瞬く間に入力の仕方を覚え、プログラミングの世界に引き込まれて行きます。

今回のミッションは、箱の中に作られた宇宙空間を通って、ロボットを地球から別の惑星にたどり着かせることです。

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   箱の中に作られた宇宙空間

 

はじめは、なかなか思い通りに動いてはくれませんが、そのうち成功するペアも出てきます。

火星への道をクリアしたペアは、もっと遠くて難しい土星を目指します。

 

時間は、瞬く間に過ぎていき、気がつくと終了の時刻になっていましたが、子どもたちはまだまだ続けたがっていました。

 

3月に公示された新学習指導要領では、「コンピュータ等を活用した学習活動の充実」や「プログラミングを体験しながら論理的な思考力を身に付けるための学習活動」等が謳われています。

しかし、残念ながら、指導する教員の世代はプログラミングを学んだことはありません。

ですから、本校では新学習指導要領の本格実施に向け、他校に先駆けて、児童や教員がプログラミングを身近に感じられる環境を整えて行きます。