校長室の窓から

一学期もあと2週間

 早いもので一学期もあと2週間となりました。そんな中でも各学年ともしっかりと授業を進めています。この時期は各学年とも水泳がしっかり行われます。校長室横のベル広場では朝から低学年が行う準備運動の大きな掛け声が聞こえてきます。5年生の教室前には夏の臨海学舎での目標が張り出されています。目標に向けて頑張ろうとする思いが詰まった短冊になっています。また、6年生の教室前には修学旅行の時に詠んだ短歌、俳句が張り出されています。広島の平和記念館、宮島(厳島神社)に関する歌が多いようです。原爆の悲惨さや浜に降りて近くまで行った厳島神社の大鳥居の巨大さなどが児童の心にはきざまれたように思われます。また、学期末のこの時期ですので、多くの学年、クラスでテストも行なわれています。クラス見学に行く途中、随分静かだなぁと思っていると全員が真剣にテスト問題に取り組んでいる姿に出くわします。

 このように水泳やテストがこの時期ならでは授業風景ということになるのでしょうが、今日、6年生国語の授業はディベートの授業への準備が進められていました。本番は週が明けてからということですが、テーマ、チーム分け、司会やタイムキーパーなどの役割り分担が決められていました。先生から6つのテーマが与えられましたが、そのテーマ選択は児童に任され、各人・各チームがそれぞれ肯定派と否定派に分かれての討論が行われる予定です。この週末を使ってテーマについて調べ、準備をしておくように指示が出ていました。例えばこんなテーマです。「男と女では男のほうが得である」「学級文庫に漫画を置いてもよい」「野生のライオンと動物園のライオンではどちらが幸せか」など、答えが出しにくい、あるいは答えのない問いかけです。こうした授業は論理的思考、チームワーク形成、積極性、コミュニケーション能力が培われるといわれています。各人の考えを離れて、決められたの立場で論理構築や矛盾点つぶしを行うなどして、チームとして優位性の確保目指します。特に論理性や積極性は近い将来彼らが社会、そしてワールドワイドな場で活躍する機会が来た時に必要不可欠な資質になるのではないかと思われます。こうした訓練により世界へ出て行っても、堂々と議論できるたくましさを身につけてもらいたいものです。来週のディベートが楽しみです。

 

  水泳準備体操                修学旅行の思い出短歌

     

5年生は遠泳の目標に思いを込めて!      6年生 ディベート授業開始!