校長室の窓から

避難訓練 25年前の記憶 -vol 7

 今日は特に関西に住む者にとっては忘れられない日です。新聞、TVなどもここ数日は阪神淡路大震災について特集が組まれ、忘れてはならない記憶として話題になります。あれから25年とは早いものです。私は三田市のマンションの15Fであの揺れを体験しました。とっさに横に寝ていた6歳の長男に覆いかぶさったことを覚えています。次の瞬間、食器棚が倒れ、皿やコップ、などがものすごい音を立てて砕け散り、大きくマンションが揺れ動き、倒れてしまうのでないかと思ったことを覚えています。震災後の惨状を体験した保護者の皆さんも多いことでしょう。

 今日は午前中、地震を想定した避難訓練の後、当時の惨状を全児童一緒に映像で振り返りました。特に自分たちが通学に使う、阪急電車、阪神電車のレールがぐにゃぐにゃに曲がったり、駅舎が崩れ落ちたりした写真には驚きの声を発していました。

 記憶を振り返り、命の大切さを知り、被害に遭われた方への哀悼の意を表する中で、自分の命を守るすべを確認するのが本日の訓練の意義です。

南海トラフもスロースリップを起こしていると報道されました。地震の脅威は確実に近づいているとも言えます。ご自宅で被災される可能性もあります。こうした機会にご家庭でも命の大切さ、命を守る方策について是非、話し合ってみてほしいと思います。