校長室の窓から

梅一輪のあたたかさ-vol 13

 皆さんもご存じの俳句「梅一輪 いちりんほどの あたたかさ」芭蕉の弟子、服部嵐雪が詠んだ句です。まだまだ、寒い、しかし確実に春の訪れを感じさせ、春を待ちわびる気持ちがジンワリと伝わってくる名句です。

 学園の通学路の白梅もまさにこの句に詠まれたように一輪、また一輪と咲き始めました。春を呼ぶ梅の花のように、すでに多くの6年生は受験を済ませ、進路もほぼ固まったようです。待ちわびた新しい世界に飛び出す時期が近づいています。残り少ない学園小学校での日々をかみしめながら過ごしてほしいと思います。友との思い出に浸るも良し、来たるべき新世界に夢を描くもよし、すべてが君たちの将来の心の糧になります。

 小学校では今週末はB日程の入試が行われます。今日は児童には早めに帰ってもらい教員間で試験問題のすり合わせなど、準備をしました。明日は試験前日で会場準備を放課後に行い、2月1日の入試を迎えます。高校生はこれからが大学受験本番になっていきます。寒い春の後には必ず、暖かな春がやってきます。児童であれ生徒であれ学生であれ、試験に当落はつきもの、一喜一憂することなく、臨んでほしいと思います。