校長室の窓から

教職員向け 新コロナウイルス セミナー 実施

 一昨日の卒業式に続き、昨日は新コロナウイルスの理解を深めるために、教職員向けセミナーを開催しました。学園講堂で十分に席を空けて、80名の教職員が参加しました。

 講師には大阪大学医学部名誉教授で日本免疫学会の会長もされた宮坂昌之先生においでいただき、質疑合わせて約1時間少しのミーティングでしたが、大変有意義な講演でした。

 小学校では新コロナはもちろん、感染症には日ごろから注意をしているわけですが、我々の誤った知識や誤解している点などもお話いただきました。その中では、当たり前に行っている予防法も医学的には大きな効果は認められないことを知りましたが、これらは目からうろこ級でした。たとえば、大騒ぎになっているマスクは人を不快にさせたり、心配させたりしないためのエチケット的効果はあるかもしれないが、医学的にウイルスを予防するというエビデンスはないこと、(ウイルスはマスクの網目の10分の1以下なので素通りしてしまします)更に、励行しているうがいは口腔内のウイルスを輩出する効果はあるが、それ以外、即ち、喉の奥や鼻にあるウイルスには当然効いていませんから、実際にはほとんど予防的効果はないとのことでした。

効果的な対策は

・手についたウイルスなどを拭きとるためにウエットティッシュをことあるごとに使うこと。(ウエットティッシュに含まれる界面活性剤の効果で手のひらについたウイルスを皮脂ごとふき取ることができる)

・密室空間を出来るだけ作らないこと(窓を開け放っての喚起等)

・規則正しい生活、十分な睡眠をとり体力を温存すること

・運動をし、血流を良くして免疫細胞であるリンパ球が体内によく回る様にしておくこと(お風呂で血流を良くすることも免疫学的には運動と同等に良い)などを上げられました。

休校措置がついに春休みまで及んでしまい、生活の乱れやストレスも懸念されるところです。人の少ないところをウオーキング等することは感染リスクが少なく、ストレスも発散でき、体の活性化にも役立ちます。文部科学省も「児童生徒の健康の維持のために屋外で適度な運動をしたり散歩をしたりすること等について妨げるものではない」という見解を出しています。どうぞ、ご家庭でも参考にしてください。

 困ったことがありましたら、何でもよいので学校までご連絡下さい。