校長室の窓から

自然との共存!-vol78

 自然との共存にはそれなりの努力がいることを思い知らされました。ようやく稲穂が実り出した田んぼを3年生が先週観察しました。まもなく稲刈りができるよ、と言っていた矢先、昨日「ひばりの里」に行くと稲穂が全部途中で折れているではありませんか!それに実りつつあった稲穂はぱらぱらと田んぼに落ちています。頭上では雀がチュンチュンと舞っています。やられた!と思った瞬間でした。

 週末から今朝にかけて、雀の大群に襲われ、実っていた稲穂は全滅状態となってしまいました。残念やら悔しいやら、唖然としました。数多くの保護者の皆様や児童が参加し、みんなで田んぼを作り込んでいただきました。秋にはその田んぼで収穫した米でおにぎりを作り、皆様に感謝したいと考えて楽しみにしておりました。子どもたちにも自分たちが植えた苗からできた米を食べてもらい、自然のありがたさを実感してもらいたいと思っていました。残念でなりません。鳥よけの網をかけておくべきでした。

 しかし、考えてみれば、コロナ禍の中、なんとか田んぼができて、やっと一年目。いろいろな失敗・経験があって当然かもしれません。雀が悪いわけではありません。自然と共存するためには様々な工夫・努力が必要ということかと思います。昔から日本人は里地里山を大切にし、努力して自然と共存し、自然の恵みをいただいてきたのだということも学ばさせていただいたように思います。秋には再び、田おこしをし、来年に向け整備をしてまた挑戦したいと思います。今度は鳥よけの網も十分に用意します。失敗は成功の母、鳥井信治郎初代理事長も事業において数多くの失敗を経験し、再チャレンジし、工夫し最終成功に導いています。ウイスキー製造販売はその極みです。

 今回の失敗を成功への種にしていきますので保護者の皆様、どうぞ引き続きご支援ください。なお、稲以外は大丈夫です。池のメダカやヤゴに子どもたちは興味津々、「ひばりの里」が里地里山の自然を満喫できる環境であることは間違いありません。

    

少しわかりにくいですが、穂の部分が全部折れてしまっています。

 

何者かが荒らしたように折れています。正体は雀のようです。