校長室の窓から

寒中に挑む 6年生がんばれ!!-vol122

 6年生の皆さん、受験の日が近づいてきました。ほとんどの皆さんが何らかのプレッシャーを感じているはずです。今年は新型コロナの緊急事態宣言が出され、感染への不安も重なっています。人はどんな人でも受験日前には不安な気持ちになります。受かるだろうか、隣の人はとてもできそうだ、だめだったら人生真っ暗だ等、イライラしてナーバスで不安な気持ちになるのは当たり前のことなのです。周りから見て絶対に大丈夫だと思える人でも受験の時は不安にさいなまれるものです。中学校受験だけではありません。高校受験、大学受験、就職試験も同じような不安に襲われるのが人の常です。しかし、裏返すと不安なのはあなただけではないのです。みんな一緒です。

 なぜ、不安なのですか?間違いなく合格するのであれば不安はありません。試験ですから合格しないかもしれないから不安なわけです。つまり、試験である以上、不安の解消はできないのです。そうであれば考え方を変えるしかありません。

 受験は自分が努力してきたものを発揮する場と考えるべきです。○か✕かの結果は受験ですからついてきます。しかし、それはその時点で努力が十分であったか否かの結果だと考えるべきです。○ならその時点では十分な努力がなされている、✕なら少し足らなかったに過ぎない、と考えてみたらどうでしょうか。目標達成のためにやってきた努力はその結果の如何を問わず決して無駄にはなりません。そのことを信じて臨めばよいのです。○なら良し、たとえ✕であってもあなたがやってきた努力はあなた自身の土台になっています。受験という切羽詰まった試練を経験することであなたは確実に成長を遂げています。努力が十分でなかったのならこれからしっかり努力を続けていけばよいのです。もっと言えば、第一志望に合格することだけが人生のすべてでは決してありません。第二志望でも第三志望であったとしても、そこで何を考えるか、どう行動するかが人生においてははるかに大切で、あなたの人生を決めていきます。決して第一志望「合格、不合格」があなたの成長につながるわけではありません。「人間万事塞翁が馬」という言葉は人生の真実を語っています。

 さあ、前日まで、あるいは当日の朝まで思う存分に努力を続け、晴れ晴れとした気分でその判定に臨みましょう。結果がどうあれ、一喜一憂するには早すぎます。あなたの眼前にはあと70年以上も続く前途洋々たる人生という大海が続いています。それはまだまだ始まったばかりなのですから。

すべてのひばりの6年生、頑張れ!!