校長室の窓から

蒸気機関車 C56111号 ②

 このC56111号は,主に長野県を走っていました。後に九州の鹿児島で働いた後に,引退しました。昭和12年に動き始めてから,37年間で173万キロメートル走りました。地球を約43周走ったことになります。  

                   

 鹿児島から大阪の吹田基地まで走り,1975年2月2日,川西池田の駅からトレーラーで学園まで運ばれました。国道側の南門が狭くて入ることができなかったので,門を壊してトレーラーを入れました。
 ここに置かれた後は,石炭を燃やして煙や蒸気を出し,汽笛をならしてお祝いしたそうです。煙突にある金色の二重線は,天皇陛下がお乗りになるお召し列車を引っ張る機関車の印だそうです。今回は,ふだん公開していない操縦席も写真に収めましたので紹介します。

       

                     

 100年以上の長い間,日本の隅々まで人や物を運んだ機関車はわが国の産業を支えました。今は動きませんが,大切な文化遺産として,ここに保存されています。長い間の働きに感謝し,大切にしたいですね。