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「シーハイル!」ー 雲雀丘のスキー学校 ー

 1月17日から19日までの3日間,ハチ高原スキー場で第31回スキー学校が行われました。毎回,様々な思い出が残りますが,今回も思い出深いスキー学校になりました。
 引率者として20回ほどスキー学校に参加して初めて雨の中の出発でした。最初のスキー講習も雨で,宿舎のかねいちやのご主人が急遽準備して下さったビニール製の雨合羽を全員がかぶっての練習でした。
 かなり厳しい気象条件のもとでのスキー学校となりましたが,弱音を上げずに全員が前向きに一生懸命にスキーの練習に取り組んでいたこと,そして一人も体調を崩さず,怪我もせず,友だちと協力をしながら3日間を楽しく過ごすことができた70回生のスキー学校は素晴らしかったと思います。
 このように毎年雪山の中で,子どもたちはいろいろなことを頑張って逞しく成長する姿を見せてくれます。その成長ぶりを見ることが私のスキー学校の楽しみの一つです。
 本校のスキー学校が,いつどのようにして始まったのか,どのような経緯で現在まで続いてきたのかをまとめておきたいと思います。
 本校には,創立当初から臨海学舎があり,子どもたちは海から素晴らしいプレゼントをいただきます。それなら,冬には雪山からも,という願いからスキー学校が開設されることになりました。
 第1回スキー学校は,昭和62年1月5日~7日に実施されました。4・5年生の希望者を募り,抽選で49人がバス1台で参加しました。39回生が4年生,38回生は5年生でした。
 2回目から参加者数を徐々に増やし,第7回は4年生(45回生)92人・5年生(44回生)93人・計185人がバス4台で参加しました。第7回までは,12月末か1月の正月明けの冬休み中の実施でした。
 第8回から5年生の学年宿泊行事となり,45回生全員が,平成6年2月9日~11日までスキー学校に参加しました。この回からインストラクターに全員外国の方(主にドイツ人)をお願いし,現在も受け継がれています。また,この年は豪雪に見舞われ,3日間雪が降り続いて,ハチ高原の積雪量が2mを越しました。帰りのバスがハチ高原まで上がって来れず,大きなリュックは宅配便で送り,ハチ高原のふもとの大久保まで全員リフトで下りました。道路は大渋滞し,学校に着いたのが午後7時近くになってしまったという思い出があります。

 現在のように4年生の学年宿泊行事となったのは,平成19年度の第21回スキー学校です。60回生が4年生の年で,移行期として59回生と60回生の2学年が時期をずらしてスキー学校を2回実施しました。
 残念ながらスキー学校が中止となったこともありました。インフルエンザが流行し学級閉鎖のクラスが出た年と,阪神淡路大震災の年です。雪が全く無くて中止の年も1度ありました。
 積雪量が少なくてインストラクターの皆さんが雪をかき集めてゲレンデを整備してくださった年もあります。
 子どもたちがスキーの楽しさや雪山の美しさ,冬山の厳しさを体感し学習するために,保護者の皆様をはじめ,多くの方々のご理解とご協力のおかげで雲雀丘のスキー学校が続いてきたことに感謝します。この行事を通して一人でも多くの子どもに,今後もまたスキーをしてみたい,雪山に行ってみたいと思ってもらえたら幸いです。