心まにまに

雲雀丘の さくらだより


学園の正門を入ったところのソメイヨシノです。

青空の下、満開の花が気持ちよさげに風に揺れています。

その様子に、こちらまで晴れ晴れとした気持ちになります。

この写真を撮っているときに、たまたまそばを通りかかった中高校の先生が

「あちらのほうの八重桜も咲きはじめてますよ」

と教えてくださいました。学園事務局の北側のヤエザクラです。


その先生が早朝に見たときは一輪しか咲いていなかったそうです。

暖かさに誘われて、どんどんと蕾が膨らんできたようです。

ソメイヨシノとは違った美しさがありますね。


ソメイヨシノの木の下には花びらがたくさん落ちていますが、その中に、5枚の花弁がきれいに揃った花がたくさんまじっています。

「花びら」ではなく「花」が落ちているのですね。こんなふうに。


スズメなどの野鳥がサクラの蜜を吸うときに、花を根元から落とすと聞いたことがあります。

花が開いた後に寒の戻りがあったときも、花が落ちると言われています。

 

昨日の仕事帰り、雲雀丘花屋敷駅から1年生の女の子と同じ電車に乗り合わせました。

TKCに参加した帰りのようです。

女の子は「これ、どうぞ」とサクラの花を一つ、くれました。5枚の花弁がきれいにそろった花です。

抱えている帽子の中には、まだまだたくさんのサクラの花が入っていました。


「それで押し花ができるんじゃない?」

「うん、そうしようと思っていっぱいひろったの!」

「じゃあ、先生も押し花にしてみるね。あ、スマホの透明ケースの中に入れたら押し花になるかな…?」

と、その場で透明ケースの中に挟みこむと、女の子はクスクスと笑っていました。

どうです? いいでしょう?