心まにまに

きつつきの商売

3年前の春、私は3年生の担任を任されました。

春休みに真新しい国語の教科書を開き、4月、5月の単元の教材研究を始めました。

その中に『きつつきの商売』という物語がありました。初めて目にするお話です。

内容は…、

 

ブナの森に住む一羽のきつつきが、森の動物たちを相手に商売を始めます。売り物は「音」、お店の名前は『おとや』。いろいろな動物が、きつつきが出す音や森にあふれる音を聴きにやってきます。…

 

静かな森の木々に抱かれるような気持ちになり、この物語が大好きになりました。

挿絵も可愛らしく、きっと子どもたちも好きになるにちがいありません。

ブナの森に立つと、どんな気分になるのだろう…。

授業に入る前に実際にブナの森を体験してみよう!と、その年の大型連休に、大阪府豊能郡能勢町の妙見山へ出かけました。

ここには、大阪府の天然記念物に指定されている「ブナの森」があるのです。

 

ブナの若い葉を透した柔らかい日射しが地面にとどきます。

物語に出てくる『うろ』も見つけました。

…誰も住んでいませんね、ただいま空き家のようです。

ブナの森に立った感想は「とにかく気持ちいい!」。

ブナの木は幹にも枝にも表情があって「楽しい」とも感じました。

物語の作者がブナの森を舞台に選んだ理由が分かる気がします。

きつつきに出会えなかったのは残念でしたが、たくさんの野鳥を見かけました。

 

さっそく、撮ってきた写真を大きく引き延ばし、教室に貼り、ブナの森の素晴らしさを子どもたちに熱弁しましたが…、

さて、子どもたちに私の感動が伝わったかな。72回生のみなさん、覚えていますか?


おまけ、
ブナの森からリフトに乗ったときの写真、「みどりのトンネル」です。