心まにまに

心の育ち

6年生の国語の授業を覗くと、『帰り道』という物語を読み解いていました。

 

一つの場面に焦点を絞り、自分の考えを友だちに伝えたり、また、友だちが付け足しや反論を述べたりしていました。物語は自分なりの解釈があるので、彼らの主張を聞いているだけで楽しいものでした。その授業の中で、一人の女の子に目がとまりました。

 

3年前に、私はその女の子の担任をしました。クラスの中では物静かで目立たない子でしたが、この日の授業では張りのある声で、自分の考えを堂々と話す姿が見られたのです。彼女の成長を感じて嬉しくなりました。

 

6年間の小学校生活では体の成長もさることながら、心、内面が大きく成長します。子どもらしさが無くなっていき(親としては頼もしく思う反面、寂しくもありますね)、物事の考え方、人との接し方、話し方、咄嗟の判断、ちょっとした立ち居振る舞い…、いろいろなところで成長を感じます。

 

それらの成長には、必ずきっかけがあります。「きょうだい学級」と呼んでいる異学年の交流は、そのきっかけの一つです。慕い敬う経験は心を成長させます。習い事で、親や学校の先生以外の人から指導していただく経験も一つです。そして、今回の国語の授業のように友だちと考えを伝え合うことも一つです。

 

心は、すぐに成長するものではありません。でも、いろいろな経験を通して、少しずつ、確実に成長していくものです。