心まにまに

姿勢を正して

いろいろな学年の授業を覗き

学習中の子どもの姿勢を見ていると、

椅子の背もたれから背中を浮かして座る子が

たくさんいることに気づきます。

腰から頭まで、背筋がスッと伸びた姿勢です。

見ていて気持ちの良い姿勢です。

 

「立腰(りつよう)教育」という教育法があります。

文字通り、腰骨を立てて座る指導で、

集中力や持続力が着くことをねらいとしています。

これは教育者の森信三氏が推奨した教育法です。

背筋がスッと伸びた姿勢は、

目の前のことに集中している証し。

私も、そう思います。

 


高校時代、生物の先生が

人類の進化について、こんなお話をされました。

 

「人類の祖先は、もともと四つ足で生活をしていた。

あるときから二本足で直立するようになり、

それから知能がぐんと上がったと言われている。

二足歩行による足裏の刺激が脊髄を伝い、

その先の脳を刺激したからによる。」

 

…真偽のほどは定かではありませんが、

当時は「なるほどなぁ」と感心しました。

「じゃあ、ジャンプを日課にすれば、

どんどん脳が刺激されて頭が良くなる!?」

と、頭の良くないことも考えました。

 

…と、以上は余談ですが、

 

腰骨を立てる姿勢で集中力が上がるのは、

人間が進化してきた中で

最も脳が刺激された姿勢に近いことと

なにか関係があるのかもしれませんね。