心まにまに

子どもは可愛くて、こわい

3年生の体育の授業です。


ポートボールの指導ですね。

ボールの投げ方を説明する先生と、

集中して説明に耳を傾ける子どもたちです。

 

私は新任の頃、

子どもに話を聞かせるだけのことが、

なかなかできずにいました。

集中して話を聞かせられないのです。

 

「話が長すぎるのかな?」

「言葉が難しい?」

「しゃべり方に問題があるのか?」

いろいろと考えて、先輩の先生を真似て‥

としているうちに、

とても大切で、且つ難しいことだと気づいたのが、

「自分と子どもとの距離感」でした。

 

子どもとなれ合いになって、

その雰囲気を授業にまで引き摺ってはいけない。

かといって、厳しくするだけでもいけない。

教師としての威厳を保ちながら

子どもと打ちとけあって授業を進める難しさ、

それを学んだ「新任の数年間」でした。

 

子どもに話を聞かせられるようになったとき、

教師という仕事を「楽しい」と感じました。

そして、同時に、

真剣に話を聞こうとする子どもたちの目が

「怖い」と感じたときでもありました。

授業準備が中途半端なままや、

教える内容に自信がないまま授業に臨むと、

あっという間に、それを見透かされますから。

 

教師にとって、

子どもは可愛いけれど、怖いのです。