ひばりっこブログ

清明に思う ― 新校長就任にあたって ―

                                                            小学校校長  成地 勉

 すっかり桜も散り,児童たちは真新しい心で新しい学年での学校生活を始めています。
 8年間校長を務められた,石田成光先生もご勇退され,何人かの先生も新たな出立をされました。4月1日には令和という新しい,清々しい元号も発表されました。
 そんな新たな年度が始まろうとする今春,伝統ある雲雀丘学園小学校の校長の職を拝命いたしました。このような大役を私ごときが全うできるのか,大いに不安はありましたが,初代理事長鳥井信治郎先生がしばしばおっしゃっていたという「やってみなはれ」精神に思いを致し,お引き受けいたしました。
 学園本部では広報の仕事に従事し,小学校での副校長としての仕事は主に広報,入試関連でしたので,主要な校務につきましては井口教頭や各教科,分掌の先生方からサポートいただきながらのスタートになりますが,どうぞよろしくお願いいたします。
 さて,ご存じの通り学校は児童と教職員だけで成り立っているわけではありません。保護者の皆さま,卒業生の皆さま,学園事務局や他校種の教職員,あるいはその他多くの関係者の方々がいらっしゃいます。円滑な運営に当たっては綿密な情報の共有化が必要となってまいりますが,特にその中核は保護者の皆さまであることは言うまでもありません。保護者の皆さまとは従来以上に,密な情報交換を行い,より良い学校にすべく取り組んで参りたいと思います。
 いよいよ,2020年度より学習指導要領が改訂されます。本校でもすでに移行期間としていくつかの教科で試行が行われています。注目される改訂としては外国語(英語)の学習が3年から行われ,5年生・6年生で教科化されます。また,プログラミング教育も通常の教科の中で取り入れられていきます。まさにワールドワイドな時代に対応できる能力を育成していくための改訂となっています。すでに本校ではこうした改訂の前から,英語の授業は1年生から取り組んでいますし,プログラミング教育にもトライしています。今年は移行期間の最終年度ですので十分な知見を獲得し,本改訂に臨みたいと思います。さらに改訂の全体としてのキーワードは「主体的,対話的で深い学び」です。端的に言えば,先生から様々なことを教えてもらうという受け身の姿勢から,あるテーマに対して主体的に自ら調べ,友達とも意見交換するなどして,より深い学習に繋げていこう,そうした態度,考え方を培っていこうということです。
これはまさに本校の望むところです。正解のない問いかけに自ら挑み,知恵を出し合い,自分なりの解を見出だしていける力強さ,世界に出て行ってもしっかりと主張できるたくましさ,小学校はこうした力の基盤づくりの場でもあります。
 PTAの保護者の皆さまのご支援・ご協力をいただきながら,教職員一丸となって取り組んでいきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。