ひばりっこブログ

今年度の研究部の方針

  「自ら考える力を育てる ~質の高い考えを引き出す授業~」を研究部の目標に据えたのが平成27年度でした。5年目となる今年度は,本目標の締めくくりの年度となります。  過去4年の研究活動を振り返ると,1・2年目は,自ら考える場面をどの単元の,どの場面で設定することができるかを各教科部で模索した2年間と言えます。そして, ・考える活動に至るまでの流れは子どもの興味をひきつけたか。 ・児童が自ら考える活動に取り組んでいたか。 ・児童の考えを教師は適切に整理をしたり,拾い上げたりすること ができたか。 をポイントにして,研究活動を振り返ってきました。  3年目は過去2年の反省をふまえ,深く考えるためには考えるきっかけや手段,方法が重要であるという考えに至り,次の二つを重点目標としました。 ・考える活動に至るまでの流れで,子どもの興味をひきつける授業 作り ・児童が友だちと共に自らの考えを深める活動に取り組む授業作り  そして,4年目である昨年度は,令和2年度に全面実施される新学習指導要領を見据え,主体的,対話的で深い学びを意識し,重点目標を ・児童が友だちと共に自らの考えを深める活動に取り組む授業作り としました。目標に沿った授業を創造するべく,それぞれの教科部で研鑽を積んできました。  しかし,「児童が友だちと共に考えを深めることができたか」を振り返ってみると,狙っただけの成果を得られなかったように感じています。その理由の最も大きなものとして,「授業の流れ」が考えられます。  授業は,基本的に「導入」「展開」「まとめ」といった流れで組み立てられます。しかし,その流れを意識しすぎるあまり,本来,私たちの狙いである「児童が友だちと共に考えを深める」時間を逃していることが,度々ありました。学習の内容,前時までの学習の様子によっては,例えば導入を省いて子どもたちが考えを深める時間に割くということもできます。クラス全体で話し合うよりも,少人数での話し合いが考えを深める場合もあります。また,話し合いだけが考えを深めるとは限りません。例えば,図工や体育などの技能教科は,実際に行動に移すことで新たな考えが見えてくることもあります。  今までの授業スタイルを覆す意気込みで,児童が友だちと共に自らの考えを深められる授業を創造していくことが今年度の重点課題です。  また,来年度から「プログラミング教育」が学習指導要領に盛り込まれます。考えを深める手段として,プログラミング的思考の活用について研究を進め,すすんで実践していこうと考えています。