校長室の窓から

2学期終業式

2学期の終業式を行ないました。

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<式辞の要旨>

長かった2学期が今日で終わります。明日から冬休みになります。

2学期中に、皆さんは日頃の授業や総合発表会、校外学習やPTAの集い等行事を経験してきました。2年生は初めての宿泊行事の「森の学舎」に行ってきました。こうこういった一つひとつのことに、皆さんがどう向き合ったのかが、今日受け取る通知票には書いてあります。お家の人といっしょに見て、これからの勉強や学校生活をよくするための参考にしてください。でも通知票に書いてあることが全部ではありません。大切なことは他にもいっぱいあることを、今日はお話ししたいと思います。

算数や国語は自分ががんばったことが点数でわかります。体育は頑張ると鉄棒や跳び箱ができるようになるので目に見えるのです。しかし学ばなければならない大切なことが他にもあります。それは見に見えない部分です。それはやさしさとかたくましさとか、自分から頑張ろうとする意欲とか、どれだけ我慢できるかとか、集中力とか気持ちや態度がどれだけ育ったかという、心の学習の成果です。これは、テストの点数では測れないものです。

点数で表せるもの、目に見えるものより、点数であらわせないもの、目に見えないものの方がはるかに多く、大切なことが多いのです。

金子みすずさんの詩を紹介します。どんなことを言いたいのか、一生懸命考えながら、聞いてみてください。

 

 星とたんぽぽ    金子みすゞ

青いお空の底ふかく、海の小石のそのように、夜がくるまで沈んでる、昼のお星は目に見えぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。

 

散ってすがれたたんぽぽの、瓦のすきに、だァまって、春のくるまでかくれてる、つよいその根は眼にみえぬ。

見えぬけれどもあるんだよ、見えないものでもあるんだよ。

 

さて、明日から冬休みです。休みの間にはクリスマスやお正月など、皆さんが楽しみにしている行事があります。いい思い出を作ってほしいと思いますが、お家の人もこれから忙しくなります。お手伝いもいっぱいして、目に見えない点数にならない力もいっぱいつけてください。

 

3学期の始業式は1月8日です。いい冬休みを過ごして、元気にこの場所に集まりましょう。