校長室の窓から
2015/10/29
茶巾絞り
昼休みの時間、校長室の扉の向こう側に、人の気配が・・・・・・。
小さな子どもたちが、何人かいるようです。
譲り合っている、というか・・・・、押し付け合っているようでもあります。
やがて、小さな音でノックがあります。
「はあーい!」と返事をすると、「いる、いる、こっちに来るよ!」と言いながら、お互いを前に押し出し合っているのがわかります。
扉を開けてみると、そこには5人くらいの子どもたちが立っています。
「こんにちは」と言うと、「こんにちは」と、かわいい返事が返ってきます。
子どもたちは、手に持っているものを突き出して、「これ」と言って、私に渡そうとします。
「なんですか?」と訊くと、「ちゃきんしぼりー!」と、声をそろえて返事が返ってきました。
茶巾絞り
2年生はサツマイモを育てていましたが、先日、収穫をしました。
豊作だったようで、たくさんのサツマイモを持ち帰りました。
その採り立てのイモを使って、毎日1学級ずつ、調理実習をしているようです。
作っているのは茶巾絞りです。
実は、一昨日から毎日、昼食後に2年生の子どもがやってきて、自分たちで作った茶巾絞りを、「校長先生も食べてください。」と言って、持ってきてくれます。
それも一人ではありません。
後から後から、何人も持ってきてくれるのです。
せっかく子どもたちが持ってきてくれたものを、断ることはできません。
「ありがとう、いただきます。」と言いながら、笑顔で受け取ります。
その場ですぐに食べるわけにはいきませんが、全部いただいています。
おかげで、毎日、お腹がいっぱいになります。
今も、机の上に4個の茶巾絞りが並んでいます。
明日は、4学級目があるのでしょうか?
2年生の皆さん、ありがとう。
おいしくいただいていますよ。