校長室の窓から

嬉しい知行合一

 7月10日の夕刻のこと,一本の電話が鳴りました。他校に通う1年生の保護者からの電話でした。最寄りの駅でバスに乗って帰る途中に,乗るバスが分からなくなり,戸惑っていると,本稿の児童が乗っていたバスから降りて声をかけてくれて,降りるバス停を確認し,一緒に乗ってくれたというものでした。その1年生が降りるバス停も車内で知らせてくれたので,無事に家に帰ることができて,名前が分からなかったので,本校にお礼の電話を下さいました。
 早速,11日に教員に呼びかけて,該当児童を探しますと,4年生の子どもだということが分かりました。とても嬉しかったので,校長室で,1年生の保護者の方のお礼を伝え,大いに善行を讃えました。
 親切をした子どもの「困っているのではないかな」という『気づき』の感性とすぐに声をかける行動力は,ご家庭の躾の賜物だと感心しました。人に親切をする行いをしてくれた子どもがいたことを誇らしく思うとともに,善い行いの輪が広がってくれることを願っています。