校長室の窓から

小さなせんせい がんばる

 昨日のひばりタイムでの出来事です。1年生のあるクラスで,計算練習をしていました。早く終わる子どもと,少し時間がかかる子どもがいるので,一斉に答え合わせができません。待っている時間に教師が黒板に問題を書いていました。早く仕上がった子ども達,計算をしていました。『1+2+3+4+5+6+7+8+9+10= 』の問題です。
 算数の時間の導入で,百玉そろばんで数の分解や合成を学んできた子ども達は,答えがどうして55になるのかを説明してくれました。小さな先生になって,黒板の前で堂々と「10のかたまりを作って‥」と,たすと10になる数を線で結びながら話していました。とても感心しましたので,将来,雲雀丘学園小学校の教師として戻ってきてほしいと思ってしまいました。説明を聞いた子ども達の中には,「5がひとりぼっちだね」というようなつぶやきもあったようです。
 みんなから拍手をもらって,少しはにかみながら,笑顔で誇らしげに席に戻っていたのが印象的でした。素晴らしいことを認めてたたえ合う子ども達,1年生も立派な雲雀丘の子どもに成長してくれていて,とてもうれしい気持ちになりました。