校長室の窓から

春は花 秋は栄養?

 春に満開の花を咲かせてくれたソメイヨシノの木々は,花が散った後に若葉が芽吹き,夏の太陽をたっぷりと浴びて栄養を蓄えました。秋が近づいてきた最近は,木の下に茶色い粒がたくさん落ちています。
 葉を見ると,ところどころに穴が開いていたりします。どうやら蛾の幼虫(毛虫)が自分達の栄養確保のために食しているようなのです。桜の葉の塩漬けは,桜餅に巻いてあるように香り高くおいしいものです。虫もそれを知っていて集まっているのでしょう。下に落ちている茶色い粒は糞のようです。
 虫の命も大切な自然の一部ですが,校門からの桜の木々には,来年の春に入学してくる80回生の子ども達を満開の花で迎えてもらわなくてはなりません。校務の方にお願いをして子ども達がいないときに薬剤を散布してもらいます。秋が深まる頃には,赤く色づいた葉が楽しませてくれると思います。