校長室の窓から

ご褒美

    2018年12月から活動がスタートした『ひばりの里』の取り組みは,5年目を迎えています。幼稚園にあった池のあとを,田んぼと池に整備して,手作業での米作りを中心に,生き物観察などを年間を通じて行っています。このたび,奈良教育大学教授,中澤静男先生に本校の取り組みをご推薦いただき,博報堂教育財団から『博報賞』をいただきました。今年度の博報賞に選ばれた全国12の団体の一つが,雲雀丘学園小学校となりました。
 博報賞は,子ども達の学習場面・生活場面において主体性を引き出し,教育実践の活性化を果たしている独創性・先駆性のある実践で,波及効果が期待できる草の根的な活動と貢献に贈られる賞です。11月10日に東京の『日本工業倶楽部会館』で行われ,授賞式に参加してきました。
 子ども達だけでなく,保護者のボランティアや学園中学生も参加してこつこつと少しずつ整備してきました。米作りは,農薬や除草剤を使わず,肥料も有機肥料を使用するなど,自然に優しい取り組みを続けています。稲の実りは少ないのですが,それだからこそ,米作り農家の苦労が少し分かるというものだと感じています。副賞のご褒美をこれからの活動のための道具類に使わせてもらおうと,計画しています。
 ひばりの里の活動で,子ども達の心が育ってくれることを願っています。活動を支えてくださったすべての皆さんに感謝して,これからの励みとしていきたいと思いました。