校長室の窓から

自分がやらないと

 連休が終わり,季候も良く過ごしやすい気候が続いています。学校生活も各学年,各クラスで軌道にのってきました。高学年の部活動(奉仕活動)やクラスの係の仕事にも子ども達の活躍が見られるようになりました。さて,お家でも子ども達に仕事を続けて任せてみてはいかがでしょうか。すでに取り組んでいるご家庭もあると思いますが,お家の人が助かるお手伝いだけではなく,毎日,子どもに役割を任せきるという仕事のことなのです。
 例えば,草花の水やりを任せて,忘れていても誰かが代わりにしないということなのです。「あなたが役割を果たさないと,困る人やかわいそうな生きものが出てくるよ。」という場面をつくり,続けなければならない状況を設定し,頑張ってできれば大いに認めて,自信に繋げられると思うのです。もちろん,本人の納得の上で約束をして,期限を設けて途中で放り出さないように励ます必要があると思います。
 私は子どもの頃,毎朝,宅配の瓶牛乳を取りに行き,空瓶を洗って箱に収める仕事を3年生が終わるまで続けました。雨が降った日に,傘と瓶を両方持てずに落として割ったことも数回ありましたが,瓶は危ないので,母が後始末をし,後は,自分で掃除をしました。そして,その日は牛乳は飲めなかったことを覚えています。
 失敗をすることで,工夫をしたり,悔しい思いを乗り越えたり,次への意欲に繋げたりできると思います。大人が妥協をしないで子どもと決めた決まりを守らせることは,貴重な経験になることでしょう。ぜひお試しあれ。