校長室の窓から

落とし物が 泣いている

 エントランスホールに落とし物の展示がしてあります。個人懇談に合わせて,保護者の皆様にもご覧いただきました。子ども達にも告知しています。水泳の時期になると靴下の落とし物が増えますが,お家に履いて帰らないと,お家の人に聞かれないのかなと不思議に思っています。制帽も,かぶっていないと困るのではないでしょうか。
 ゴーグルも「なくした」と言えば,すぐに新しいものを買ってもらえるのでしょうか。このテーブルに置いてあるものは,名前がないものばかりなので,落とし主の手元に届かないのです。これも残念なことです。 
 私は,小学生の頃,学校や家で必要なものが見つからないと,母に見つかるまで探させられました。新しいものを買ってもらえることは,ありませんでした。今は,物が豊かな時代で,お金を出せば手に入る物も多いですが,子ども達には,自分の持ち物を大切にする心を持ち続けてほしいと思っています。その心は,買ってくれた親に感謝する心に繋がると思うのです。難しい内容になりましたが,お読みいただいた皆様は,どのようにお感じでしょうか。