校長室の窓から

サルスベリ

 盛夏に鮮やかさを増す花のひとつにサルスベリの花があります。柔らかい紅色(ピンク色)の花をたくさんつけて,木の上で夏風に揺れています。
 本校では,正門をくぐってすぐの左側と運動場の南側には,卒業記念樹として花を咲かせています。平成7年度46回生の植樹の時に,当時の校長の町田秀夫 先生が,「試験にすべってはいけないので,サルスベリは,やめて百日紅(ヒャクジツコウ)と記しておこう。」と話されたのを覚えています。その名の通り,百日の長い間,紅い花を咲かせると言われていて,木々の花が少ない夏の盛りに一層鮮やかさが際立ちます。一つ一つは,小さな花ですが,激しい夕立や台風到来の時の風にも耐えるしなやかさを持っているところが私は好きです。
 この花が散っていくと,夏も終わります。実をつけた後は,葉が鮮やかな紅葉(赤色や黄色が混ざった葉)になり,また,秋の庭に彩りを添えてくれます。