校長室の窓から
2025/01/10
音読暗唱することは
校内をまわっていると,5年生が何やらプリントを束ねて本のようなものを作っていました。1年を通じて,『暗唱詩文集』に取り組んでいるので,新しいテキストを作っていました。できたテキストを見ながら暗唱し,担任に聞いてもらって,つまらずに暗唱できたら合格となるようです。
古今東西の名文美文が集められています。見せてもらうと,知っている文もあるのですが,初めて見る文も少なからず載っています。
江戸時代後半,日本人の識字率は半数以上あり,都市部では7割を超えていたと言われています(諸説あります)。音読や暗唱は,庶民が学ぶ寺子屋でも盛んに行われていましたので,識字率の高さにも頷けるところです。
目で見た文字を声に出して読みながら自分の耳で聞くという営みは,脳のよい刺激になり,記憶へとつながるのではないでしょうか。頭脳がフレッシュなこの時期に有名な文や美しい表現に触れ,記憶に刻みつけると一生の宝物になると思います。5年生の皆さん,頑張って下さい。