だしの文化

 先週の木曜日と金曜日の2日間,甲南女子大学の先生と学生さん10名を招いて,『和食チャレンジ講座』が開かれました。家庭科を学び始めた5年生が参加しました。
 皆さんもご存じの通り,2013(平成25)年に無形文化遺産に登録されたのが私達の身近にある『和食』です。ひばりの里でのお米も和食の大事な食材ですが,今回は,出汁(だし)について学びます。
 今回,ご用意くださったのが,昆布と鰹節といりこです。昆布と鰹節で一番だしをとり,麩の入ったお吸い物にします。いりこ出汁は,切り干し大根の味噌汁に使い,昆布と鰹節の出し殻は,佃煮にして無駄なく食べることになりました。出汁を取る食材の昆布と鰹節についても模型を示してわかりやすく教えてくださいました。
 実習の準備から手順の説明まで,グループごとに入ってくださった学生さんが優しく丁寧に指導してくれました。今回は,乾物を使った実習でしたが,低温保存が難しかった昔から受け継がれてきた乾燥による保存技術が,副産物としての『うまみ』を引き出してくれたのだなと改めて祖先の知恵に感心しました。
 狭い国土のわが国で,地域によって出汁を取る食材の種類が違い,味付けも異なることに和食の奥深さを感じ,勉強になりました。
 2日間,お世話になりました甲南女子大学の先生と学生さんに感謝したいと思います。ありがとうございました。

    

    

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