雲雀丘学園幼稚園の保育を見学させていただきました。
突然の訪問でしたが、園の子どもたちは親しげに
「だぁれ?」
と、声をかけてきました。
「小学校の先生です。」
少し高めの声で答えると、
「なまえは、なぁに?」
「どこのしょうがっこうの先生なのぉ?」
「なにしにきたのよ?」
…小さな子って、初対面の相手には質問攻めをしますね。
「せんせいって、手がおおきいねぇ!」
あ、この子はスキンシップをしてくるタイプだ。
「ここは、ふじぐみさんで、あっちのおへやがぁ…。」
この子は、お世話を焼くタイプだな…と、次々に話しかけてきてくれました。
幼稚園の子どもは、私からはこんなふうに見えます。

鳥のヒナが口を開けているよう。
かわいい。
ホールでは耳鼻科検診の最中でした。
検診が終わった子は静かに座り、他の友だちが終わるのを待っています。
おりこうです。
年長さんは、外で平均台と鉄棒の練習をしていました。
「平均台の上を、もう少し速く歩いてみましょう。」
という先生の指示に、一生懸命に応えようとしていました。
年少さんはお弁当(おにぎり)の準備していました。
テーブルはお友だちと向かい合わせで、その間には透明パーテーションを置いています。
自由におしゃべりはできませんが、「友だちの顔を見ながら食事をすること」は意味があります。
マスクをつけることが当たり前となり、
友だちの顔は「マスクをつけた顔」であることも当たり前になりました。
そのことが、子どもの成長にどのような影響を与えるかが危惧されています。
「たのしいね~!」と友だちと顔を見合わせて楽しさを分かち合う経験や、
相手の表情から感情を読みとる経験が、今は育ちにくくなっているのです。
マスクを外し、お互いの表情も味わいながらお食事をする経験は、
幼稚園の子どもには大切なことです。
「おいしいね~!」と声には出さなくても、
マスクを外した友だちの顔を見れば、その気持ちは伝わるでしょう。
そう思いました。
ようちえんの みなさん、きょうは おじゃましました。
あしたも おともだちと なかよく すごしてくださいね!