心まにまに

親からいただいた‥

「親からいただいた体を

 大切にする。」

 

よく耳にする言葉ですね。

 

私は幼いころ、よく怪我をしました。

やんちゃ坊主だったわけではなく、

大阪の言葉で言う「どんくさい」子。

思いもしない場面で大きな怪我をしました。

私が怪我をする度に、母は貧血を起こしました。

なんて親不孝な子だ‥と、

その都度、自戒していました。

 

「親からいただいた自分

 大切にする。」

 

「体」を「自分」と置き換えて考えたのは、

ずいぶんと成長してからです。

体と同じように、心も大切にすること、

本当の自分を大切にすること。

不本意な思いで生きる姿を親は見たくないはず。

親からいただいた自分らしさを活かして、

まっすぐに生きること。

そんなことを考えられるようになりました。

 

代々の親からいただいた自分を

 大切にする。」

 

「親から」に「代々の」を付けて考えたのは、

わが子が産まれてからでしょうか。

遠いご先祖から受け継がれてきた命、

その中に自分が存在することは奇跡です。

そして、わが子が誕生することも奇跡です。

その奇跡に報いるためにも、

わが子の手本となるためにも、

自分を大切にする。

 

年齢を重ねるにつれて、

親孝行に対する思いも変わります。