心まにまに

植えてみなはれ

にぎやかな3年生女子4人組が、

昼休みの教員室にやってきました。

「これが教室に落ちていたの~!」

と見せてくれたのは『稲の苗』。

 

3年生は今日、

田植えに向けての事前学習をしました。

講師の先生が説明のために持ってこられた苗が、

教室に落ちていたようです。

(といっても、ほんの一本だけ。

 しかも干からびて、ほぼ茶色に…)

 

 

「いいよ、きみたちにあげます。」

と言うと、

「え、いいのかなぁ…?」

と心配そう。

 

「教室で育ててみたら?」

「え!どうやって?」

「ペットボトルを切って、

 そこに土と水を入れたらいいんじゃない?」

 

みんな、嬉しそうな顔をして

バタバタと教室に帰っていきました。

…と思ったら、すぐに帰ってきました。

 

「ペットボトル、見つけましたぁ!」

「切ってくださぁい!」

「はい、はい…。」

 

切ってさしあげると、みんなで

「土はどうしたらいいかなぁ…?」

「里里たんぼに取りに行く?」

「このあいだ理科で種蒔きしたときの土が

 まだあったんじゃない、あれは?」

「そうしよう!」

「でも、育つかなぁ…?」

と、賑やかに相談して、

バタバタと教室に帰っていきました。

 

まぁ、植えてみなはれ。

あなたたちの賑やかパワーをもらって

意外と育つかもしれませんよ。