心まにまに
2023/09/28
旅の絵本
私の父は公立の図書館に
勤務していました。
父は家で本を話題にすることは
ほとんどありませんでしたが、
めずらしく、小学生だった私と兄に
「これ、おもしろいよ。」
と借りてきてくれた本があります。
安野光雅(あんのみつまさ)さんの
『旅の絵本』です。
文字はありません。
旅人が外国の街、田舎の村を
歩いているだけの絵ですが、
「隠し絵」の楽しみがあるのです。
「有名な絵画の一部が挿絵に…」
「こんなところに3匹の子ブタが!」
と、ページの隅々まで眺めて
楽しむ絵本でした。
細い線で描かれた細かな描写に
落ち着きと、静けさを感じ、
それまでに読んだものとは
異なる魅力がある絵本でした。
3年月組の学級通信に、
安野光雅さんの展覧会が
あべのハルカス美術館で開催中、
と紹介されていました。
それを読んで、
昔のことを思いだしました。
行ってみようかな…。
担任の岸本先生も、
安野さんの絵のファンだそうです。