心まにまに

本は生きもの

以前、宝塚市立中央図書館へ

社会見学に出かけたときのこと。

職員の方が、

図書館の大切な仕事として

「本を棄てること」

と仰ったとき、子どもたちから

「え?」

と声が上がりました。

意外な言葉だったようです。

 

本校の子ども図書館でも、

本を棄てる、廃棄することは

大切な仕事です。

 

といっても、

「古いから、痛んでいるから」

と、むやみと棄てるのではありません。

古い本の中には、何十年も

読み継がれている名作があります。

そのような残しておきたい本は、

廃版になる前に新しく買いなおして

古いものを廃棄するのです。

 

また、良い本は修繕して本棚に並べ、

子どもが手に取らなくなった本は

廃棄されます。

 

本校の図書館担当の教員は、

「生きている本を前に出す」

と言います。

本は生き物なのですね。

古い、新しいは関係なく、

子どもが手に取る本が生きている本、

それを手に取りやすいよう

提供するのが図書館です。