漫画家は絵を描くときに

一般的には『Ｇペン』を使います。

ペン先をインク壺に浸して描き、

また浸しては描き…と面倒ですが、

細い線から太い先まで表現できる、

そんな利点があります。

中学１年生の頃、

ちょっとだけ漫画家に憧れていた私は

調子にのってＧペンを買いましたが、

使いこなせるものでは

ありませんでした。

そんな頃、

今では文房具店に並んでいるような

『水性ペン』で絵を描く漫画家が

デビューしたのです。

それが、鳥山明さんです。

Ｇペンとは違い、線に強弱がなく

迫力には欠けるのですが、

それが新鮮で目を引き、

「道具にこだわる必要はないんだ」

とも学びました。

それからは

鳥山ワールドを「真似び」ましたが、

彼のあまりにも自由な発想と画力に

「こりゃ、ボクには無理だな…」

と、漫画家の夢は早々と諦めました。

ただ、あの頃、

好き勝手に絵を描いていたことが、

図工教員として

雲雀丘学園小学校でお世話になり、

その後、小学校ブログで

好きに絵を描かせていただき、

子どもに「絵をください」と

言ってもらえることに繋がっている、

そう、思えば、中学生の頃の夢は

少しは実ったのかな？とも思います。