心まにまに

よく、さがしてごらん

1年生の水泳の授業のこと。

みんなが水着に着替えて

ベル広場に集まっているときに、

水着姿の男の子が慌てて教室へ。

 

「どうしたの?」

「プールのタオルがないの」

「教室にわすれてきたのかな?」

 

1年生の教室へ。

彼の水泳バッグの中には…ない。

サブバッグの中には…ない。

机の周りにも…ない。

教室のあちらこちらを見ましたが、

どこにもない。

 

「おうちに忘れてきたんじゃない?」

「ううん、さっきまで持ってたの」

「じゃあ、着替えたあとに

 行ったところを探そう」

「えっと、教室を出て、

 靴箱のところに行って…」

 

下足室に移動すると、

すのこの上に赤いタオル。

 

「あ、ぼくのタオルだ!」

 

上靴をサンダルに脱ぎ替えたときに、

置き忘れたようですね。

男の子はホッとして、

みんなのところへ駆けていきました。

 

1年生には、よくあることです。

散々、さがして見つからず、

家庭連絡をすると

「家にあります」

ということも、しばしば。

 

以前、

「先生、ぼくのゴーグルが、

 どっかにいっちゃった!」

と慌てている1年生の首に、

ゴーグルが掛かっているのを見て

笑ったこともありました。