心まにまに

立派になられて…

私は新任の3年間は

低学年の図工科の教員でした。

当時は、今の2年虹組が図工室、

教室のドアは開放していたので、

休み時間は低学年児童が

よく出入りしていました。

 

その中に、Rさんという

ピアノが上手な女の子がいました。

Rさんの御爺様は著名な音楽家、

御爺様のピアノのレッスンは

よほど厳しいようで、

「ピアノ、きら~い」

と、ときどきこぼしていました。

 

Rさんは2年生で関東に転出し、

以来、音信は途絶えていましたが、

昨日の夕方、

Rさんからお電話がありました。

 

ピアノはずっと続けていたようで、

東京藝術大学を卒業後は

海外に活動の場を広げられました。

2012年には内閣府の

世界で活躍し

 「日本」を発信する日本人』

に選ばれるまでの活躍をされ、

現在は関東の大学で

教鞭を取られているようです。

 

たった2年の関わりでしたが、

「学校のホームページに

 先生の絵を見つけて、懐かしくて」

と言ってもらえたことに

嬉しく思いました。

気がつけば、

40分ほども話していました。

 

最後に、

「ひばりっ子たちにも、

 ピアノの演奏を聴かせてよ」

と言うと、

「喜んで行きますよ!」

 

「ピアノ、きら~い」だった彼女が、

『世界で日本を発信する』人に…。

感慨深いものがあります。