心まにまに

誕生日には…

小学校の何年生のときだったか…、

私が熱を出して学校を欠席し

布団にくるまって眠っているとき、

熱の様子を見るために

母が私のおでこに手を当てたことを、

ふと思い出すときがあります。

その手が冷たかったか

温かかったかも覚えていませんが、

そのシーンだけは

しっかりと覚えています。

 

このような記憶を

『感性の記憶』と言うようです。

 

脳科学コメンテイターの

黒川伊保子さんの著書、

『子どもの脳の育て方』に

このような文章がありました。

 

誕生日に、生まれてきてくれたことに

感謝することをお勧めする。

「生まれてきてくれたことへの感謝」

は、存在をまるごと祝福することばで

これから社会に出て、

どんな理不尽な目に遭おうとも、

子どもの自己肯定感を

下支えしてくれるはずだから。

 

感性の記憶も大切ですが、

これは偶発的にしか思い出せない。

 

自分が存在価値を見失い

自尊心を失いかけたときに

的確に引き出せるのは

『ことばの記憶』、

だから言葉で愛を伝えてほしい…、

黒川さんは、そう仰っています。

 

どうでしょう、

意識してみませんか?