校長室の窓から

全国学力・学習状況調査の結果

平成30年度全国学力・学習状況調査の結果が届きました。

今年は4月17日に実施され、小学校では6年生が参加しました。

また、いつもは国語と算数のA問題(主として「知識」に関する問題)とB問題(主として「活用」に関する問題)が行われてきましたが、今回は理科のテストも行われました。

夏休み中に結果が発表され、マスコミでも都道府県ごとの結果が取り上げられ、話題になりました。

私が大阪府の公立学校で校長をしていた頃には、当時の知事の派手なパフォーマンス(叱咤激励?)も話題になりました。

それはさておき、今回は下記の結果となりました。

 

   国語A 国語B  算数A  算数B  理科 
雲雀丘学園小学校平均  87  65  84  76  72
 国立小学校平均  84.4  69.1  79.4  71.0  72.0
 私立小学校平均 82.0   63.8  77.1  66.9 65.9 
 最高成績県平均  77  61  68  59  66
 国公私立平均  70.9  54.8  63.7  51.7  60.4

(小数以下が入手できたものとできていないものが混在し、申し訳ありません)

 

本校では、私立小学校として、創立の精神「孝道」を中心に据えた人格の陶冶を最も大切にした教育を行っています。

しかし、学力向上も軽視しません。

今回の結果には、その成果がよく現れていると思います。

特に、算数で突出した結果が出ているのは、取り組んできた学力向上の取り組みの結果だと受け止めています。

あえて課題を挙げれば、国語Bで測られる力をさらに伸ばすことです。

国語Bで出された問題は、例えば次のようなものです。

《問題の例》

学級で、「生活の中で使っている言葉はみだれているのか」を司会を立てて話し合っている様子が記録されている長文を読みます。

その中で、発言者の意図を読み取る問題や司会の役割を問う問題が出されています。

また、「言葉のみだれ」について、自分の考えを定められた条件に沿って文章で答える問題が出されています。

 

このように、日常の学校生活や家庭生活の中で、「言葉の力」を身に付けることを狙った出題がされています。

なかなか難しいことではありますが、真に「生きる力」としての国語力が試されていると言えます。

 

今回の結果を学校としても真摯に受け止め、今後の本校教育の発展につないでいきたいと考えています。