校長室の窓から
2019/06/19
おーぷんすくーると深紅のバラ
昨日は本校に入学を希望されるご家族向けの「おーぷんすくーる」を開催しました。2.3限目に全クラスを開放しての見学会となりました。在校生の保護者で弟妹のお子様の入学を希望されている方、初めてお子様の入学を希望されている保護者の方、さらに塾や幼稚園の先生方もお見えになり大盛況のうちに終えることができました。来校いただきました保護者の皆様、塾、幼稚園関係の先生方、誠にありがとうございました。紙面を借りて御礼申し上げます
さて、授業を見られての感想をいくつかご紹介すると
・子どもたちが活き活きして、とても楽しそうに授業を受けている
・子どもたちがのびのびしていて元気がある
・先生がとても熱心で児童との信頼関係を感じた
・子どもたちがすれ違いざまに自然に挨拶をしてくれてとてもうれしかった
・休み時間に先生たちが子どもたちと一緒になって遊んでくれている
など多くのお褒めの言葉をいただきました。
学校での子どもたちの生活はいろいろなことが起こりますので「いつも明るく さわやかに」とはいかないこともあります。一方で教員の気持ちや保護者の気持ちに子どもたちは想像以上に敏感です。我々の心中が穏やかでないと子どもの心情は決して穏やかにはなりません。昨日のような感想をいただけたことは本当にありがたいことです。教員が工夫をし、子どもたちが楽しみながら一所懸命に授業に取り組む姿を保護者の皆様に見ていただこうとした気持ちが、きっと子どもたちに伝わり反映されたのではないかと思います。こうした明るく元気のよい環境を維持し続けることが子どもたちの個性を引き出し、成長を促すことにつながっていくことは間違いありません。
そんなおーぷんすくーる開催日に、ある先生に60本の深紅のバラが届きました。その先生が還暦を迎えられたので、卒業生の何人かが深紅のバラを持参してくれたとのことでした。その先生が初任のころに児童だった方々です。先生が感激して校長室におすそ分けをしてくれました。
きっとこうした一所懸命で明るく穏やかな先生たちと学んだ子どもたちが大きくなり感謝の気持ちを届けてくれたのでしょう。
新しく入ってこられようとしている方々が感じられた小学校の空気感と数十年前の卒業生の爽やかであたたかな気持ちが何となく重なり合い受け渡されていくように感じられました。これが長年にわたって築かれた伝統のよさというものでしょうか。