校長室の窓から

何を読んでいるのですか?(創立記念日特集②)

 講堂の横に二宮金次郎像があります。1959(昭和34)年に学園評議員の方に寄付していただきました。戦後10年の頃で,戦前の教育(修身)を否定する風潮もあったようでしたが,親孝行で勤勉な逸話が多い二宮金次郎を親孝行のお手本にすることで,初代理事長先生の教えに通じるものがあると判断し,設置することが決まったようでした。以前の講堂の北側にあったのですが,新しい講堂を建てる時に壊れないように保管してあったものを2011(平成23)年にこの場所に設置しました。

                      

 

 私が入学した小学校にも石像の二宮像があったことを覚えています。幼心に「何の本を読んでいるのかな」と不思議に思っていました。
 雲雀丘学園に来てから,昔の講堂の2階の窓から何が書いてあるかを見ようと試みました。字が書いてあることは,分かったのですが,読み取るまでは至りませんでした。
 よく調べてみると中国の古い書物,『論語』『大学』『中庸』『孟子』の四書のうちの一つ『大学』であることが分かりました。
 実際にどのような文字が書かれているのかについては,来週の月曜日をお楽しみに。