校長室の窓から

先輩の先生が残されたもの

 参観日に合わせて書き初め展が行われています。そのエントランスに,花瓶が置いてあって,スイセンと梅が活けてあります。新春にふさわしいしつらえで,子ども達の作品展示に文字通り花を添えてくれています。
 この花瓶は,本校で長くお勤めで,第3代の校長をされた町田秀夫 先生の手作りなのです。習字の担当教師が町田先生から頂いて,大切にされていて,毎年の書き初め展でお披露目されています。
 町田先生は,絵もお上手で,図工室には作品が飾られています。機関車や校庭のクスノキ,雲雀丘の風景などの油絵で,雲雀丘学園小学校を去られた後に寄付してくださいました。猫崎半島と宿舎が描かれた臨海学舎の栞の表紙の絵も先生の作品です。
 ご専門が社会科で,私も教科部のメンバーだったので,若い頃からよくご指導いただきました。いつも空の上から雲雀丘の子ども達や教師達を見守ってくださっていると信じています。私の心の中にいつもいてくださる恩人の一人です。きれいに咲いている一輪の花から思い出が広がったので,ご紹介しました。