校長室の窓から

よいしせい

 本校は,2012年から全校で瞑想を行っています。朝の1時間目の授業前と下校前に2分間取り組んでいるのです。小学校の入学試験にも1分間の瞑想を取り入れています。調べてみると,明治時代末期から大正時代にかけて『黙想』や『黙思』という呼ばれ方で姿勢を正して瞑想する健康法がはやったようです。東京の成城学園の文献には,1921年に授業の前後に黙想をした記録があるようです。私は,高校生の時,剣道や柔道の授業の前後にも黙想をしました。
 戦後,神戸大学の教授である森 信三先生(1896年-1992年)が,「立腰(りつよう)教育」を提唱され,神戸を中心に兵庫県下の学校に広がりを見せたようです。立腰とは,『常に腰骨をシャンと立てること,これ人間に性根の入る極秘伝なり』と文献に残されています。
 心を静めて気持ちの切り替えをするために,瞑想を続けていますが,入学して6日目の1年生の見事な『よいしせい』をご覧下さい。