心まにまに

色のことを、二つばかり

阪急電車は何色でしょうか?

 

例年、2年生は2学期になると

阪急電鉄の平井車庫、川西能勢口駅の見学に出かけます。

ひばりっ子に身近な阪急電車の秘密や、

車庫や駅で働く人の思いを学ぶ絶好の機会です。

ただ、昨年度に続き今年度も見学の受け入れは中止、…残念。

でも、2年生の先生たちは、

見学に変わるものの準備を進めているようです。

 

平井車庫の見学へ行くと、職員の方が必ず

「阪急電車は何色でしょうか?」

と子どもたちに尋ねてこられます。

「茶色?」「赤っぽい茶色…」「えんじ色!」

いろいろな答えが出ますが、正解はマルーン色。

マルーンとは、フランス語で『栗』のこと。

西洋の栗は日本のものよりも赤味がつよく、

たしかに、阪急電車の色に近いですね。

 

さて、話はかわり…、

 

先日、知り合いから

桑の実(マルベリー)のコンポートジャムをいただきました。

昔から日本では、葉を蚕の餌にするために

桑の栽培が盛んに行われてきました。

「桑の葉はお蚕さんに、桑の実は鳥や人に…」。

桑の実は他のベリー系の果実に負けず劣らず、

栄養価が高くて、とても美味しいのですよ。

 

このような実です。

初めは白い実が、だんだんと赤くなっていきます。

さらに濃くなり、紫色に変化して

完全に熟すると、このように真っ黒になるのです。

 

 

ここで、色に関する問題を、もう一つ。

 

「熟した桑の実」を表す色の名前、

それは何色でしょうか?

 

 

答えは、『どどめ色』

どどめ色…、聞いたことはあるけれど、

どんな色か想像ができませんね。

本来は熟して真っ黒になった桑の実の色を、そう呼ぶのです。

 

もう一度、言っておきますが、

どどめ色でも、桑の実はとても美味しいのですよ。

アイスクリームにのせるのも、よし。