心まにまに
2021/09/15
完熟のゴーヤ
一週間だけ、
4年月組の担任を代行したときのこと。
休み時間に、ある女の子が窓の外を指して、
「先生、あそこにゴーヤがなってます。」
と教えてくれました。
4年月組の教室は、高学年棟の2階。
1階の花壇から伸びたゴーヤが2階に届き、
教室のベランダで実をつけたのですね。
そのゴーヤは完全に熟れた状態で、
きれいなオレンジ色をしていました。
「採ってみようか?」
と言うと、そこにいた子たちは
「ウン!」「採って~!」
そんなに喜んでくれるなら!…と、
私は、普段は出てはいけない窓を乗りこえてベランダへ。
オレンジ色のゴーヤを掴んだとたん、
「グジュッ…」とゴーヤの皮が破けてしまいました。
それと同時に、中から水のようなものが
ボトッ、ボトボト~ッ!。
見ていた子どもたちは
「うわ~!」「イヤだ~!」
と大騒ぎ。
熟れすぎて、皮が柔らかくなっていたようです。
破れたところから種がゴロゴロ出てきましたが、
血のような、真っ赤なゼリーに包まれています。
それを見て、さらに
「気持ちわる~い!」
「こっち持ってこないで~!」
採ってみようか、と尋ねたら、
あれだけ嬉しそうにしていたくせに…。
中には興味深そうに見る子もいたので、
窓枠の外、手の届くところに置いておきました。
「触ってもいいけど、口に入れちゃダメ。
触ったら手を洗うように~。」
とだけ言って置いておきましたが…、
あのあと、観察したかなぁ?
熟したゴーヤの中の真っ赤なゼリーは
食べることができるそうですよ。
しかも、甘みがあるとか。
(でも、理科の先生によると、
食べるのは少量がよいそうです。)
ちなみに、今日、そのゴーヤを見にいったら…
今度は、完全に干からびていました。
指でほじくると、たねが取れましたよ。
長さ1㎝ぐらい。
小さな亀のようで、かわいいですね。
これなら、子どもたちは
「ほしい~!」
って言うかな?
来年、植えてみることにします。