運動会という大きな行事を前に、

どの子の心も動いています。

「徒競走で１番をとるぞ！」

「みんなでダンスをするのが楽しいな！」

「早くおうちの人に見てもらいたいなぁ‥。」

という気持ちの子がいます。

でも、中には、

「走りたくないなぁ、だって、遅いんだもん。」

「ダンスがいやだなぁ、うまくできないし。」

「運動会、なくてもいいんだけど‥。」

そんな気持ちの子も、います。

親としては、わが子にはすべての行事に

前向きに取り組んでほしいと願いますよね。

でも、そんなスーパーキッズはいません。

自信があること、自信がないこと、

どちらもあって当然です。

「やだなぁ‥」と思っているお子さまには、

安易に「がんばれ！」と励ますのではなく、

何がイヤなのかを聞いて、

その気持ちを受け止めてあげてください。

それだけで、スッキリすることもあります。

「お母さんも、そうだったわぁ」

と言ってもらうと、

「自分だけじゃないんだ‥」

と安心することでしょう。

「お母さんは、こんなふうにしたよ」

と、前向きなアドバイスをするのもいいですね。

『おまじない』でもいいと思うのですよ。

朝、家を出る時に、お母さんに

背中をポンと叩いてもらうと上手くいくとか、

イヤな気持ちがなくなる秘密の呪文を

（ウソも方便で）教えるとか。

人間は大人になっても

いざというときは何かに頼るものですから、

それでいいのです。

「運動会が、楽しみになってきたぞ！」

‥とまではいかなくとも、

「やってみようかな」

ぐらいで気持ちが変わればいいのです。