心まにまに

やる気の種

先週末の「おしゃべりお茶会」では、

雲雀丘学園小学校の我々の同僚であった

お二人の女性の先生をお招きして、

子育てについての考えを伺いました。

 

その中で、

「『やる気が出るスイッチ』、

 子どもにそんなものはない」

というお話がありました。

こう言えばやる気が出て

苦手な学習にも取り組みだす…、

そんな簡単なスイッチはない、と。

たしかにそうです。

でも、それで悩んでいらっしゃる方も

きっと多いことでしょうね。

 

スイッチはないけれど、

子どもには学習をしようと思う

「種」はあるのです。

ただ、親としては今の学習、習い事を

できるようにさせたいので、

「こうしなさい」「早くしなさい」と

あれこれ言葉を替えながら、

スイッチを入れようと発破をかけます。

 

植物の生長で例えると、

こういう発破の言葉は「水」のようなもの。

植物の生長に「水」は大切ですが、

まだ、種のうちは「土」が大切なのです。

「土」は、種をとりまく環境です。

 

では、土を良くするために何が必要か。

それは、おうちの方の

「がんばったじゃない!」

「じょうずにできたねぇ!」

「よく、がまんしたね」

などの褒めの言葉です。

それが「肥やし」となって、

「土」は気持ちのいい環境となります。

 

すると、子どもの中の「種」

ムズムズ‥と動きはじめて、あるとき、

やる気という「芽」が出るのです。

 

「芽」が伸びはじめたら、

「こうしてみたら」「がんばれ!」

といった、多少の叱咤を含んだ「水」も、

必要になってくるかもしれませんね。

 

それまでは、「肥やし」をあげ続けてください。