心まにまに
2021/11/30
「絵をください」
先日のお昼休み、
二人の2年生の男の子が連れ立って
教員室の私のところへ来て、
「先生の絵をください」
と言いました。
「えっと‥、先生の絵というのは、
私を描いた絵ですか?
それとも、私が描いた絵ですか?」
「先生が描いた絵です」
どうやら、私の肖像画はいらないようです。
まぁ、そうでしょうね。
突然のことだったので戸惑いましたが、
この『心まにまに』の
過去に描いた挿絵から一枚ずつ渡すと、
「ありがとうございま~す」
と帰っていきました。
すると、次の休み時間に
2年生の女の子が一人でやってきて、
「教頭先生、絵をください」
と言いました。
‥さっきの男の子たちが教室で
「絵をもらっちゃった~」
と言ったのでしょうね。
「えっと‥、私を描いた絵ですか?
それとも、私が描いた絵ですか?」
「先生が描いた絵です!」
またもや、私の肖像画はいらないようです。
そりゃあ、そうでしょう。
「この中から好きなのを選んでいいよ」
と、挿絵をドサッと渡しました。
女の子はしばらく選ったあと、
一枚の絵を
「ありがとうございます」
と、持って行きました。
いえいえ、
「ください」と言ってもらえることが
私にとっては有り難いことです。
どうぞ、持っていってください。
担任を持っているときは、
この時期、サンタクロースの絵を描いて
クラスの子どもにあげていました。
その機会がなくなり、
少し残念な気持ちになっていたのです。
「絵をください」
と言いに来てくれた2年生に、
うれしい気持ちにさせてもらいました。