「世の中の大事なことは、

　たいてい面倒くさいんですよ」

そう、仰ったのは、

映画監督の宮崎駿さんです。

その通りだと思います。

低学年を担任していたときのこと。

毎日、子どもが日常の出来事を

『せんせい、あのね』帳に文章にして

提出しました。

それに目を通して、返事を書いて返すことが

日課となっていました。

油断をすると何冊ものノートが溜まり、

「面倒だなぁ…」

と感じることも、正直言ってありました。

元々は文章力を身につけるための

『せんせい、あのね』でしたが、

その時々の、その子どもの思いを

リアルタイムで拾うことができ、

返事を書くことで子どもとの距離が縮まり…、

いろいろな面で有意義な取り組みでした。

面倒だけど、大事…、そう思いました。

子どもたちは、

「めんどくさいなぁ…」

と思いながら、毎日の宿題や課題に

取り組んでいるのでしょうか。

その大切さは…、まだ分からないでしょうね。