心まにまに

おみやげ

修学旅行の話を、もう一つ。

 

旅行中の子どもたちが

意外と?真剣な顔を見せるのが、

お土産を買うときです。

 

山口・秋芳洞のお土産物屋でのこと。

名物の『ごぼううどん』の箱を前に、

「(家族の)みんな、食べるかなぁ…?

 どんな味かなぁ…?」

と、ず〜っと悩む男の子がいました。

「ごぼううどんって、美味しい?」

と真剣な顔で尋ねられましたが、

う〜ん、ごめん、食べたことない。

その後も腕を組み、しばらく考えて、

「みんな、うどんは好きやし…、

 よし!」

一箱、買っていました。

 

『外郎(ういろう)』売り場の前で

同じように悩んでいる女の子。

このような小さなサイズの外郎です。

 

「これって、美味しいの?」

また、尋ねられました。

ここの外郎は私も以前に買って

食べたことがあります。

わらび粉を使った柔らかな外郎、

ここは自信を持って

「美味しいよ。」

「じゃあ、買おう!」

と、8本入りの箱を手に取りました。

 

そのあと、

彼女はバラ売りの外郎を2本、

追加で購入していました。

理由を尋ねてみると、

「箱の中には、抹茶味が

 2本しか入ってないでしょ?

 うちは4人家族で

 みんな抹茶が好きだから。

 ケンカにならないように、

 抹茶味を2本買い足したの。」

なぁるほど。

 

子どもなりに悩んで、考えて、

お土産を買う姿は微笑ましいもの。

ごぼううどんと、抹茶味の外郎、

二人の家族は喜んでくれたかなぁ?