心まにまに
2023/06/06
メインストリート
15分休み、教員室前の廊下は、
高学年棟と低学年棟の
それぞれの方向から
子どもたちが行き交います。
阪急・大阪梅田駅とJR・大阪駅、
その間の横断歩道のような雰囲気です。
(言い過ぎでしょうか?)
低学年棟から歩いてきた
二人の1年生は、
「6ねんせいに、
おんぶしてもらってくるの!」
と、にこにこ笑顔で通りすぎます。
高学年棟から歩いてきた6年生は、
「ちょっと、1年生の教室へ…」
と、さっさと歩いていきます。
低学年棟から来た2年生が、
「本を返しに行ってきまぁす。」
と、本を抱いて
図書館に向かって歩いていきます。
エントランスの入り口から
かけ足で入ってきた3年生は、
「ここでオニごっこはいけません!」
と私に叱られて退散していきます。
今度は中央棟の階段から
駆け下りてきた3年生が
「先生、○○さん、見なかった?」
と尋ねてきます。
○○さんは、さっき退散していった子。
「校舎の中でオニごっこはやめなさい」
その子も退散していきます。
エントランスから配送業者の方が
荷物を持って入ってこられます。
居合わせた4年生が、その人に
「こんにちは」
と明るい挨拶をしてくれます。
今度は6年生がやってきて、
「先生、最近、太りました?」
と、余計なヒトコトを言ってきます。
パン売り場から帰ってきた2年生が、
「パンを4つも買ったょ~!」
と得意気に袋の中を見せてきます。
そうしていると、
最初に通って行った
二人の1年生が戻ってきて、
「あのね、6年生にね、
私とこの子と二人一緒に
おんぶしてもらったんだよ~!」
と、嬉しそうに報告してくれます。
たくさんの子どもが、
いろいろな思いを持って
教員室の前を通り過ぎていきます。